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本ページ記事に出典・引用・参考とさせて頂いたサイトです。火山に関することをはじめ様々な情報が数多く掲載されています。アクセスしてみて下さい。日本の火山のことをもう一度見直してみましょう。






    災害に備え知っておこう!












  住む地域の火山を知ろう


 火山活動は静穏・噴火警戒レベル1(平常)だった御嶽山の突然の噴火に学ぶ


 2014年(平成26年)9月27日(土)御嶽山が突然の噴火。週末の登山者250人以上が山頂に取り残されて、降り注ぐ岩石などで50人以上の方が犠牲となり、戦後最悪の火山活動被害と報じられました。


 この御嶽山は、長い間死火山と思われてきました。ところが1968年(昭和43年)に活動を再開し、1979年(昭和54年)10月28日に突然約1,000mの高さまで噴煙を噴出する水蒸気爆発を起こしました。噴出物の総量は約20数万トンで軽井沢や前橋市まで降灰したとされます。
 この噴火がきっかけとなり、日本国内で旧来から認識されてきた「死火山・休火山・活火山」の定義が見直され、現在では「活火山」以外の言葉を使わなくなったそうです。※参考:Wikipedia”御嶽山”


 御嶽山の噴火の2週間後の10月8日、今度は”蔵王山”の御釜(山頂の火口湖)で白い濁りや火山性微動が確認され、火山活動が活発化しているとのニュースが報じられました。かつて噴火した1940年(昭和15年)にも、地下からのガスや温水の影響で水の色が変わる現象が起きたということで、火山噴火の危機は身近なものであることに気付かされました。


 山形県には4つの活火山があり、最上地方の温泉郷・大蔵村肘折もその一つです。
我が国の自然災害に対する観測や予知技術は研究が重ねられ進歩していますが、相手はいつ起こるかも分からない自然現象。防災知識の観点からも地域の火山について知っておかねばと思い立ちました。




 山形県の4つの活火山 <蔵王山・鳥海山・肘折・吾妻山>


 山形県には4つの活火山があるとされています。
 ▲ 蔵王山(山形県と宮城県境。標高1,841m)
 ▲ 鳥海山(山形県と秋田県境。標高2,236m)
 ▲ 肘折(山形県最上郡大蔵村。標高552m)
 ▲ 吾妻山(山形県と福島県境。標高2,035m)



※出典:気象庁ホームページ「東北地方の活火山
(山形県部分を拡大しています。)




 蔵王山

航空写真で見てみよう →Googleマップ

■山形県と宮城県にまたがる奥羽山脈の連山。
 標高1,841m(熊野岳)。日本百名山に選定。
■玄武岩から安山岩の成層火山(溶岩や火山砕屑物等が積み重なり形成された円錐状の火山)群で山頂部にカルデラ(火山活動でできた大きな凹地)を持つ。五色岳は後カルデラ火砕丘で火口湖の「御釜(別名五色沼)」を持つ。有史以来も主に御釜を噴出口とする数多くの活動が記録されており、被害を伴った噴火は御釜の内外で発生している。


【主な噴火・最近の活動記録】


1230年(寛喜2年)11月に噴火。火砕物降下。噴石により人畜に被害多数。


1833年(天保4年)御釜がたびたび噴火。火砕物降下。御釜沸騰。


1867年(慶応3年)10月に噴火。御釜が沸騰し硫黄混じりの泥水が増水し洪水発生。死者3名。


1895年(明治28年)2〜9月に噴火。火砕物降下。河川洪水、火砕サージ(爆発時の土砂等が混じった爆風)、御釜沸騰。


1940年(昭和15年)4月に噴火。噴火場所はお釜北東鳥地獄。火砕物降下。新噴気孔生成。


1995年(平成7年)4月と12月に地震多発。震源は蔵王山北西約10km。震源付近では窓ガラスの破損等被害あり。


2014年(平成26年)10月に御釜の水の一部白濁と火山性微動を確認と報道。




 鳥海山

航空写真で見てみよう →Googleマップ


■山形県と秋田県にまたがる出羽山地の山。
 標高2,236m(新山)。日本百名山、日本百景に選定。
■玄武岩から安山岩の成層火山で山頂部に山体崩壊によって生じた馬蹄形カルデラがある。約2,600年前の噴火で東鳥海山の山頂部が崩壊し象潟・由利原の流れ山地形を形成。その後カルデラ内の山頂部付近の活動が続き溶岩流がカルデラの1/3を埋積した。1801年には溶岩ドーム「新山(別名亨和岳)」を形成した。


【主な噴火・最近の活動記録】


871年(貞観13年)噴火。噴火場所は新山付近。火砕物降下。溶岩流。流下した泥流により川が氾濫し堤防崩壊。


1740〜47年(元文6年〜延亨4年)噴火。噴火場所は新山付近。荒神ケ岳の南東側山腹火口から噴煙多量。硫黄化合
物が北側の川に流入し水田・川魚に被害あり。噴火は数年間続いた。


1800〜04年(寛政12年〜文化元年)噴火は1801年8月が最も激しく荒神ケ岳付近で爆発。火砕物降下。泥流。新山を形成。噴石により登山者8名死亡。


1974年(昭和49年)2〜5月に噴火。噴火場所は新山付近。火砕物降下。黒煙、泥流。4月には北方約30kmまで降
灰。


1987年(昭和62年)7月に南東約5kmでM3.2の地震。11月25日〜12月1日に北西約15kmの象潟で地震群発。




 肘折

航空写真で見てみよう →Googleマップ

■山形県最上郡大蔵村。標高552m。豪雪地帯。温泉郷。
■内径約2km・外径約3km・比高マイナス約0.2kmのカルデラである。火砕流台地がその南方数kmと北方約8kmにかけて分布している。現在噴気活動はないが地熱活動が継続している。カルデラの東端と中央部に温泉があり中央部の湖成層(湖底の堆積物の地層)が著しい温泉変質(温泉作用の熱水・蒸気・硫気によって周囲の岩石が変質すること)を受けている。


【主な噴火・最近の活動記録】


約1万年前に活動があったと考えられる。(宇井・他(1973)、Miyagi(2004)による活動年代分析値より)


Wikipedia”肘折温泉”では、肘折温泉郷全体が「肘折火山」のマグマ溜りの上に位置していると紹介される。




 吾妻山

航空写真で見てみよう →Googleマップ

■山形県と福島県境に伸びる奥羽山脈の火山群。
 標高2,035m(西吾妻山)。日本百名山に選定。
■玄武岩から安山岩の多数の成層火山や単成火山(1回の噴火で形成された火山)からなる火山群で南北に大別される。北列の多くは山頂火口を持ち東部の一切経山付近には五色沼・大穴・桶沼・吾妻小富士など多くの新しい火砕丘・火口がある。有史以降の噴火は大穴火口とその周辺の爆発で現在その南〜北斜面には噴気地帯が広く分布する。


【主な噴火・最近の活動記録】


1711年(正徳元年)頃噴火。噴火場所は一切経山大穴火口付近。火砕物降下。


1893〜95年(明治26年〜28年)噴火。噴火場所は一切経山燕沢火口群で主な火口は5個。1893年6月7日の噴火によ
り火口付近調査中の2名死亡。


1977年(昭和52年)噴火。噴火場所は一切経山大穴火口付近。火砕物降下。1977年2月頃から噴気活動が活発化し10月26日からは更に激しく噴火。酸性の泥水噴出のため塩川の魚の浮上死、養魚場の被害あり。噴気活動は1979年まで継続。


2008〜11年(平成20〜23年)大穴火口の噴気活発化。11月に1979年以降噴気の見られなかった1977年火口から突
然噴気噴出。浄土平でも噴気音を確認。地震活動もやや活発化し2010年以降は稀に硫黄の燃焼がみられる。



※出典:気象庁山形地方気象台ホームページ「山形県内の活火山」(上記の写真および記事文とも)


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 わが国の活火山分布


 日本には110の活火山があるとされています。活火山とは「概ね1万年以内に噴火した火山および現在
活発な噴気活動がある火山」と火山噴火予知連絡会により定義されているそうです。(1万年という次元
に大地の壮大なサイクルを感じます。)


 活火山については、気象庁・大学・研究機関による監視・観測が行われているそうで、特に火山防災のために監視・観測体制の充実が必要と火山噴火予知連絡会で選定した47の活火山については、気象庁が24時間体制で監視(常時監視)を行っているそうです。
 下図が、わが国の活火山分布と気象庁の常時観測火山(赤囲みの47火山)です。



※出典:内閣府ホームページ「わが国の火山災害対策(1)分布」(地図部分を拡大しています。) 2019現在


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 噴火警戒レベル(警戒が必要な範囲ととるべき防災対応)があります


 豪雨など災害時の「避難情報」と同様に、火山には「噴火警戒レベル」が使用されています。
「噴火警戒レベル」は、2007年(平成19年)12月に、より判断しやすいように見直しが行われました。


 「噴火警戒レベル」は、気象庁から「噴火警報・予報」として発表され、対象地域の自治体が迅速に入山規制や避難勧告などの防災対応をとることで、噴火災害の軽減につながることが期待されています。




クリックで拡大

※出典:気象庁ホームページ「噴火警戒レベルの説明」「噴火警戒レベル」※図表クリックで拡大します 2019現在




 この「噴火警戒レベル」が運用されるのは、上記「わが国の活火山分布」の地図に赤囲みで示される気象庁の常時観測火山47火山のうち、30火山です。※2013年(平成25年)7月現在の数値です。



※出典:気象庁ホームページ 「噴火警戒レベルの説明「噴火警戒レベルが運用されている火山」 2019現在


 各火山の噴火警戒レベルは →気象庁ホームページ 各火山のリーフレットと現在の噴火警戒レベル




 火山ハザードマップを活用しよう


 各自治体や河川などを管理する機関などがハザードマップを公開しています。ハザードマップとは災害被害の予測地図で、予測される災害発生地点、被害の拡大範囲や程度、避難経路や避難場所などの情報を表したものです。防災マップなどと呼ばれる場合もあります。
 ハザードマップは、災害時の住民の迅速・的確な避難、二次災害箇所の通行回避、災害被害の低減に有効とされ、地域に周知して防災訓練などに活用することで、地域の防災力向上も期待されています。


 洪水、土砂崩れ、地震など、予想される災害に対する各種のハザードマップがありますが、火山のハザードマップも公開されています。
 山形県では、ホームページで鳥海山、蔵王山の火山ハザードマップを公開しています。 →山形県ホームページ 土砂災害の防止に向けて


 災害発生時に自分の住んでいる地域にどんな被害が想定されるのか、どっちの方向に避難すればよいのか、避難場所はどこか・・・、家族はもちろん地域で話し合っておくことも大切なことだと思います。


 洪水、土砂崩れ、地震・・・。季節、昼夜を問わず、いつやって来るか分からない自然災害と嫌でも向き合っていくしかありません。
 災害に対する情報を知り知識を付けること、心構えを持つことは防災につながることだと思います。火山もその一つに加えて下さい。



このページは書き足し更新の予定です。 最新更新2019/01/15




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